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2020年1月31日
こんにちは。
gogo.gs事務局 古沢です。
昨年11月頃より、じわじわと上がり続けていたガソリン価格ですが、ついに10週間ぶりに値下がりに転じました。
値下がりと言っても、前週比-0.1円(1月27日時点)と僅かな値下がりですが、10週間も続いた値上がりが止まった、という意味でもドライバーにとっては朗報ですね。
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【集計レポート】2020年1月27日(月)時点のガソリン全国平均価格ガソリン価格の値動きには、やはり原油価格が大きく影響しているため、直近1年間の原油価格の動きを振り返ってみましょう。
原油価格ですが、1年前の2019年1月下旬は、WTI原油価格は1バレル 52ドル台でした。4月下旬には、5月からイラン産原油の禁輸制裁の適用除外措置が終わるとの発表などを受けて、一時65ドル近くまで上昇しました。
その後、米中貿易摩擦の激化による世界経済の停滞が懸念されたことへの影響を受けて、原油価格は下がり続けました。しかし、米国とイランの対立関係により原油価格は上下します。
9月中旬には、サウジアラビアにある石油施設2箇所が、無人機に攻撃されたことにより、一時的に原油価格が急騰。ただ、予想以上に施設の復旧が早く、原油価格はすぐに落ち着きを取り戻しました。
12月に入ると、米中貿易摩擦緩和による原油需要増加への期待などから、原油価格が値上がりをはじめました。
今年 2020年には、米国とイランの対立を背景に、一時65ドル台まで上昇。その後、中東地域の緊張緩和により、60ドルを割り込みました。
そして、今月 1月下旬には、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大により、世界の景気が減速し需要が減るとの見通しから、原油価格がさらに下落。一時51ドル台まで下がりました。
それでは、ガソリン価格の直近1年間の動きを見てみましょう。
原油価格のグラフと比較すると、上がり下がりの凸凹が多少なだらかに見えますが、大きく見ると同じような波形を、原油価格の推移に少し遅れて描いているように見えます。
原油価格の影響外では、昨年10月に消費税増税があり、約3円の急な値上がりとなりました。
1月に入ってからの原油価格の値下がりが、ここにきて、ようやくガソリン価格にも反映されてきそうですね。
そのため、ガソリン価格は今後しばらく下がる見通しとなります。しかし、この先もまた原油価格が上がるような動きがあれば、これまでの原油価格の下げ幅がガソリン価格に反映される前に、値下がりが止まる可能性もあります。
1月27日のサウジアラビアのエネルギー相による声明では、新型コロナウイルスの感染拡大による原油価格への影響は「心理的な要因」によるところが大きいと指摘しました。また、アラブ首長国連邦も同様の見解を示しています。
新型コロナウイルスにより、原油の需要に影響が及ぼされる場合は、OPECプラスによる追加減産も検討されることから、このまま原油価格の下落が続くかどうかは不透明です。
今回の原油価格の値下がりが、ガソリン価格にしっかりと反映されるまでは、再び原油価格が上がらないことを願いたいですね。
ガソリン価格は値上がりする際は一斉に、値下がりする際は各店舗それぞれ、という傾向も見られます。ガソリン価格に変動があった場合は、是非 gogo.gsの価格投稿で、情報共有いただけると助かります!
また、給油前はgogo.gsで、最新価格をチェックしてからお出かけください。
最近は「店頭看板=税込み価格」「店内表示・レシート=税抜き価格」というガソリンスタンドも増えてきました。
ガソリンスタンド店内に入って、"10円以上安くなっている!"と ぬか喜びのないよう(汗)、消費税表記にも気を配り、価格投稿いただけると助かります。(gogo.gsでは、「税込み価格」での投稿をお願いしております。)
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