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2023年12月6日

「地域貢献」「働きやすい環境づくり」でたくさんの笑顔を!

※ こちらの記事は、株式会社月刊ガソリンスタンド社よりご提供いただいた記事となります。



持続可能な開発目標「SDGs」に向け、あらゆる企業・個人が取り組みを行うなか、SS業界でもしっかりとそれに向けて取り組む企業がある。今回は福井県にSS(スマイル石油)を構えるタナカエネルギーの取り組みについてうかがった。



17のゴール・169のターゲットから構成され、国内でも多くの企業が宣言および取り組みを行っている持続可能な開発目標「SDGs」。SSにおいても積極的に取り組む企業が増加するなど、ますます注目を集める。


タナカエネルギーも2022年1月にSDGs宣言を行い、様々な取り組みに着手。その一環として、今年3月には福井市立の豊(みのり)小学校に書籍を寄贈した。




これは福井銀行が、タナカエネルギーが同年1月に発行した「ふくぎんSDGs私募債(※)」を受託したことに伴い行われたもので、3月22日には豊小学校にて寄贈式も開かれた。

(※私募債の発行側から、受け取る手数料の一部で物品を購入し、SDGsの取り組みが行われている団体等に寄贈を行うもの。福井銀行ホームページより一部抜粋)


今回は小学校への書籍寄贈という主に「社会貢献」や「教育」の支援という形であったが、同社は昨今のようにSDGsが注目される以前から、各種のゴールやターゲットに該当するような取り組みを実践。なかでも「職場環境」や「働き方」の向上には強い思いを持ち臨んできた。





「自分が働きたいと思う会社に?」


江戸時代に創業したタナカエネルギーは、田中美里代表取締役で9代目。昭和27年の法人化からは4代目となる。

その田中社長が先代よりバトンを受け継いだのが2013年6月。その約10年前に事務員の欠員をきっかけに親族から声が掛かり入社した。




ただ、それ以前に勤めていた会社が、働く環境としては改善点を多く感じた経験から、引き継いだ際には「自分が働きたいと思う会社にしたい!!」と決意し、就任。就業規則や査定等の見直し・改善をすぐさま行った。


「社員やスタッフがいてこその会社ですし、働きやすい環境で業務に励んでもらいたいですから」と話す田中社長は続けて、「意識したのは、“自分が社員とした場合、そこで働きたいと思う会社であるか?”という点でした」と付言する。


その後も、適宜見直しや改善を行ってきた同社。最近では社労士を招いて、全社員がハラスメント研修を受けた。


「ハラスメントに関して“昔はこうだったから”は今の時代に通じません。社員スタッフ、一人ひとりがしっかりと学び、それを活かすことで、より良い職場環境になることを目指しました」と田中社長はその研修の意図を述べる。


働き方改革の一環である有給休暇の消化義務に関しては、社員各々が積極的に取得してくれているそうで、「所長クラスが現場の状況を把握しつつ、率先して有給を取ってくれているのは非常に有難いことです」と笑顔を見せる。


また、福利厚生を手厚くしたいとして、社員が業務外のこと(職業柄、ヘルニア等の疾患が多い事もあり)で入院・手術を行った際にも保険にて補償を行う体制も整えた。


こうした“働きやすい環境づくり”は社員の心にも確実に届いているようで、社員が新たに働きたいという人を紹介してくれるケースもあることが、何よりの証左と言えるだろう。



社員の希望を叶えるため 新たな取り組みにも着手!


働きやすい環境づくりを目指し、様々な取り組みを行ってきたタナカエネルギー。そうした中、この1月からは新たに「副業」を認める決断を行った。


「弊社に限ったことでは無いと思いますが、残業規制がある以上、会社側は残業を抑えなければならない一方、もっと働きたいと思う働き手の方もいます。弊社でも実際にそうした声があり、1月から一定のルールを決めたうえでの副業をOKとしました」


ただ、導入前には大きな心配があったのも事実で、それは人材が引き抜かれるのではないか、という点であった。


人手不足は全国各地、あらゆる業界の喫緊の課題であるが、福井県は特にそれが顕著で2023年4月の有効求人倍率は1・84で全国トップ。そうした背景から心配や不安もあったが、社員の思いを尊重し、田中社長はまさに“腹をくくって”決断した。


導入後、実際に副業をはじめた社員もいるが、懸念していた、人材の流出は無いとのこと。「導入したばかりでまだまだ分からない点も多いのですが、やはり会社を良くしていくことが重要だ、と改めて感じています」と話す。

       



社員を大切に、そしてその先のお客様や地域を大切にすることを目指し、様々な取り組みを行い続けるタナカエネルギー。冒頭の豊小学校への書籍寄贈も地域を見据えた取り組みの一つ。


なお、同小学校は新刊が入ると生徒たちがこぞって読む文化があるそうで、「多くの生徒の皆さんが楽しんでくれたら本当に嬉しいですよね」と田中社長も満面の笑みを見せる。


江戸時代から続く老舗企業は、「人ありき」の姿勢を重んじたうえで、柔軟な発想や挑戦を続け、これからも地域に無くてはならない企業としてその存在感を存分に発揮してくれるだろう。



月刊ガソリン・スタンド 2023年 7月号

P.65 「◎SSのSDGsの取り組み事例 ~タナカエネルギー(ENEOS系=福井市)~「地域貢献」「働きやすい環境づくり」でたくさんの笑顔を!」より


【 掲載ガソリンスタンド 】

Dr.Drive 毛矢店 / タナカエネルギー(株)

(福井県福井市)


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