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2025年7月1日
ガソリンスタンドにベトナムから2人の技能実習生がやってきた!
働き始めて1ヶ月。
その様子を取材させていただきました。
技能実習生を受け入れたガソリンスタンドは、神奈川県鎌倉市にあるENEOS (有)兵藤商事 大船中央SS 。
ガソリンスタンドと言っても、技能実習生が働くのは、ガソリンスタンド併設の認証工場となります。
技能実習生は、技術を学び、母国へ持ち帰って活かすことを主目的としているため、認証工場で自動車整備に関する仕事を行います。
できる仕事は自動車の点検・整備、タイヤ交換、オイル交換など自動車整備に関すること。関連業務として、洗車や掃除なども認められています。
逆に できない仕事は、給油や事務作業などガソリンスタンドでの業務となります。
この日は、ゴーゴーラボの車が1年点検のため、大船中央SSに点検を依頼しました。
ベトナム人技能実習生との細かい会話はポケット翻訳機を使いますが、簡単な会話や依頼など日本語でやり取りを行います。
作業を見学させてもらいましたが、タイヤの取り外しなども、慣れた様子で作業を進めます。
兵藤社長からは「とても真面目に取り組み、物覚えも早い!」とさっそく仕事に取り組む姿勢を評価されています。
2人で働くことにより、お互い切磋琢磨して助け合いながら、仕事を進められるためよかった、とのこと。
技能実習生を迎えた背景について兵藤社長にお話を伺いました。
ー これまで人材不足により回らない仕事もあり、手詰まり感があったけれど、技能実習生が来たことにより、タイヤ交換などネットからの受注も再開することができ、引き受けられる仕事が増えた。
今のところメリットしか感じない!と前向きな言葉をいただきました。
今後は、実習生の2人には8割方の仕事を回せるようになってもらいたいと目標です。
一方で大船中央SSで働く、ハインさん(23)クインさん(20)は、ベトナムでは自動車整備や日本語の勉強をして、技能実習を行くチャンスを待っていたそうです。
自動車整備を希望する理由は、自動車が大好きだから!
オイル交換やヘッドライトクリーニングなどはだいぶ慣れてやりがいを感じられるようになったけど、エンジンに関することはまだ難しくて大変、と話してくれました。
また、生活面で大変なことは日本語が難しいこと。
会社が1人1部屋の寮を用意して、そこに住んでおり、近所のスーパーに行き、野菜炒めやカレーなど作ったり、自炊もがんばっているそうです。
好きな日本料理は牛丼と鰻!
将来の夢は、自分の工場を持つこと。
ベトナムでも日本車が多くは知っており、日本の自動車メーカーはほぼ知っていました。人気の車種を聞いてみたところ、トヨタ カムリと教えてくれました。
このような夢があるから、がんばって仕事に取り組めるのですね。
兵藤社長は、実習生を受け入れることに、受け入れ前は不安がありましたが、現地へ行き面接したことで不安は解消されたそうです。
人材不足により取りこぼしていた仕事を、受けられるようになり、さらに新たな仕事も舞い込んできて、変わらず忙しそうです。
技能実習生もたくさんの仕事をこなすことで、技術を磨くことができ、どちらにとってもプラスとなる環境ですね。
これからさらにやりがいを感じる反面、大変なことも出てくるかもしれません。
その時は最初に持った夢を思い出してがんばってほしいなと思いました。
応援しながら、今後もメンテナンスなどでお世話になりつつ、二人の成長を見守っていきたいと思いました。