2014/10/12 12:28
原油価格がかなり下落してますが・・・。
10月11日現在、原油価格が大幅に下がっています。中東産原油で85ドル前後、WTI原油先物価格も85ドル前後です。そして、これが一時的ではなく、長引きそうなうれしい予測?が支配的です。
なのに、あまりガソリンをはじめとした石油製品価格は下がらない、灯油に至っては昨年の在庫処分価格(93円/L)でバーゲンにはなっているものの、需要期に入ればまた100円/L近くになりそうです。
・WTI原油先物価格
http://chartpark.com/wti.html
・アジアの原油価格の指標「東商取原油先物ドル換算参考価格」
http://www.tocom.or.jp/jp/souba/crude_oil/dolkansan.html
これがどれくらい安いかというと、今年の6〜7月は常に105ドル以上でしたから、2割下がったことになります。もし、消費税が5パーセントで、為替が円高(1ドル80円台)なら、レギュラーガソリンは130円台前半、灯油も70円台でしょう。
円安(108円)で、消費税8パーセントを考慮しても、最近の石油製品価格は「値下がりしない」感じです。
今年の5月以降から元売りの仕切り価格が「原油調達コスト直結方式・・・GSや消費者に負担を強いる方式」に変わっています。(出光・シェルなど)ならば、もっと安い石油製品が手に入る計算になりますが・・・。
GSが疲弊しているんでしょうね。私の住む地域はガソリン価格は一時の165円以上から158円前後に下がりましたが,原油価格が下落し始めた9月以降下げ止まり状態です。しかも安い表示(152円など)は自粛?して156円や158円の表示のままです。看板表示と実売価格の乖離が進んでいます。特売価格と平常価格の差も大きくなっています。
思えば、21世紀に入るまでは「今年の灯油価格は18Lあたり850円と高値で・・・」と報道されていたのが、平成14年冬から突然「1L50円」とリットル表示に変わりました。今では「1L92円だ、激安!」と思う自分に何の疑問も感じなくなりました。
ガソリンはハイブリッドだデーゼルだと「省燃費・・・負担の軽減」が進んでいますが、灯油はわれわれ北国住まいには「必需品」です。エアコンなどで暖房ができる地域とは違い、どんなに節約しても一冬に400L以上の灯油を使います。以前(15年前・・・18L800円前後の時代)なら一冬の灯油代は6万円くらいでしたが、ここ2〜3年は節約に節約を重ねてやっと4〜5万円・・・。これ以上の節約は無理!という状況です。
北海道の方々はどうしているのでしょうか。薪ストーブが見直されているともききますが、当方の住宅地では無理です。地震も多い地域です。石炭も無理・・・。灯油に頼る意外に方法はないのです。
せめもの抵抗は、
・秋の在庫一掃バーゲンの灯油を買いだめし(配達ではなく店頭でこつこつと購入),厳冬期(需要期・・・価格が高い)の灯油はできるだけ買わないようにする。
・ガソリンや灯油の購入にあたって恩恵(キャッシュバック)が大きいカードの使用(JCBドライバーズカードや出光カード)を使う。
です。
円高(1ドル80円以下)も経済への打撃が大きいですが、行き過ぎた円安も困りものです。
80ドル台(一時的には70ドル台もあり?)の原油価格が継続したら灯油やガソリンなど石油製品にどう影響するか・・・。期待を込めて見守ります。
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